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2021.8月号

ニュースストーリーJAほくさい公式キャラクター「なっちゃん」

梨選果スタート

加須市騎西梨撰果所利用組合が利用する選果場で8月初旬から梨の選果が始まりました。
選果所では、パート従業員50名が生産者の指導を受けながら選別・箱詰め作業を行っており、8月上旬のピーク時には1日に約18,000ケースを(1ケース5キロ)を県内市場等に出荷します。
組合員は現在22名。「幸水」や「豊水」のほか、県のオリジナル品種「彩玉」など約8ヘクタールで栽培しています。
谷部芳夫組合長は「甘み十分の美味しい梨に仕上がりました。私たちが丹精込めた梨をぜひ多くの皆さんに召し上がっていただきたい。」と話しています。

サツマイモ苗を植え付け ~騎西農産物直売所利用組合~

騎西農産物直売所利用組合は、6月15日に加須市中種足のほ場にサツマイモ苗の植え付けを行いました。
植えたのは「ベニアズマ」200本と「べにはるか」500本。この芋は11月に予定する「直売所ふれあいまつり」で参加者に収穫してもらうもので、同組合の役員ら10人が作業を行いました。同イベントは利用客と生産者が交流する機会を設けることで、店舗の活性化と販売力の強化を目指すものです。
石川久雄組合長は「今回は土づくりに力をそそぎ、畑には昨秋にもみ殻10トンを投入しました。美味しい芋がきっとたくさん採れるはず。」と胸を張ります。
イベントの募集は9月中旬から行う予定。詳細については同店(TEL:0480-73-6776)にお問い合わせください。

苗を植える組合員
同組合役員の皆さん

田んぼアート見頃

行田市小針の田んぼアートが見頃を迎えています。今年のテーマは「田んぼに甦るジャポニスム~浮世絵と歌舞伎~」です。
「ジャポニスム」とは19世紀後半に日本の美術や工芸が西洋の芸術家たちに与えた影響のことです。水田をキャンバスに「浮世絵」と「歌舞伎」を描くことで、わが国の「田んぼ×文化芸術」という新しいジャポニスムを起こそうと考案されました。
約2.8ヘクタールの水田に6,428本の杭を打って植えられた稲は「彩のかがやき」など4種類。6月12・13日の田植えには、計539名が参加しました。
見学は稲刈りイベントが予定されている10月中旬まで可能ですが、おすすめは8月中旬まで。最も色鮮やかに映える様子がご覧いただけます。

イチジク出荷開始

加須市騎西いちじく組合で8月上旬から露地栽培のイチジクの出荷が始まりました。
同組合の設立は昭和60年。現在は19名の組合員が2.8ヘクタールで「ドーフィン」を栽培しており、10月下旬までに350トン(1パック400グラム)を県内市場や騎西農産物直売所に出荷します。
若山和一組合長は「イチジクは地面から30~40センチと低い位置に実がつくため、雨が多い今年は栽培にも苦労しましたが、甘みが強く大ぶりで食べ応えのある出来に仕上がりました。ぜひご賞味ください。」と話しています。

イチジクをPRする若山組合長

志多見小学校で田植え

6月17日に加須市立志多見小学校(渡邉典孝校長)の田んぼで、毎年恒例の田植えが行われました。4~6年生の児童51名が有限会社早川農場(早川良史代表取締役)の皆さんの指導のもと1株ずつ彩のかがやきの苗を植えていきました。
1・2年生が見学に訪れ、張り切る上級生たち。田んぼに入った当初は慣れない土の感覚に歓声を上げていましたが、泥だらけになりながら最後まで上手に植えていました。

子どもたちの食農教育に使われます

渡邉教育長(右)に「ちゃぐりん」を手渡す小川理事

JAは7月上旬に家の光協会の小学生向け月刊誌「ちゃぐりん」8月号を管内の全小学校52校に寄贈しました。
7月6日に加須市役所で贈呈式を行い、騎西地区の小川保夫地域担当理事が同市の渡邉義昭教育長に手渡しました。
小川理事から同誌を受け取った渡邉教育長は、「子供たちが『農』に接するということは重要なこと。漫画やイラストなど彼らが興味を持ってくれそうな内容で、大変ありがたい。ぜひ活用させていただきます。」とお礼の言葉を述べました。
JAでは、地域の将来を担う子どもたちに「食」と「農」に関心を持ってもらおうと毎年この時期に贈っています。

小峯校長(左)に苗を手渡す福田基幹支店長

また、JAは6月4日から「埼玉県みどりの学校ファーム」の夏野菜の苗の納品を始めました。同日、羽生市立羽生北小学校で贈呈式を行い、羽生中央支店の福田剛史基幹支店長が小峯由起子校長に手渡しました。
この取り組みは県とJAグループさいたまが平成20年から行う恒例行事で、学校農園を設ける県内の小・中学校に毎年2回ずつ必要な野菜苗や種などを寄贈しています。
同小に贈ったのはサツマイモ苗150本。小峯校長は「コロナ禍で昨年からは調理が難しくなっていますが、収穫したお芋は毎年ふかして全校児童でいただいています。」と喜んでいました。

ほくさい地区のスマート農業

情報通信技術(ICT)やロボット技術を活用して、省力化・精密化や高品質生産の実現を推進するスマート農業。今回は管内での取り組みについてご紹介します。

導入のきっかけは、昨年5月に同社のほ場で行われた実演会。農繁期に複数名の従業員を抱えている同社の大谷寿男代表取締役は、リモコンとタブレット端末で動く田植え機をみて「これなら経験がない人でも植えられる。」と考え、国内唯一の無人田植え機クボタAgriRoBo NW8SAを導入しました。
県内初の本格稼働に立ち会った角田守良加須副市長は、「スマート農業は県内一の米どころ加須市の農業を守っていくために必要なもの。初稼働がここ北川辺の地で始まったことは大変喜ばしい。」と話していました。

手をあげて自動運転を
アピールする石井さん

行田市の株式会社O・いしいファーム(石井幸壽代表取締役)は、6月3日から自動運転トラクターで代掻きを始めました。
このトラクターは、RTK基地局とよばれる人工衛星からの位置情報を仲介するアンテナから電波を受けて自動で動いています。
基地局は今年3月に開設したもので、個人による設置は全国でも少なく、県内では初めてです。
作業を行う石井典久専務は「運転席に座ってはいるものの、後ろの状態を気にするだけなのでとても楽。掻き残しや二重掻きもない。」と喜んでいました。

鴻巣市屈巣の岡﨑誠さんのほ場で、6月16日にクボタアグリサービス株式会社による無人田植え機の実演会が行われました。
30アールのほ場に隙間なく苗を植えるのにかかった時間は約30分。無人の田植え機がリズミカルに苗を植える様子を観た岡﨑さんは「まっすぐだし、速いし、Uターンはスムーズだしと驚くことばかり。一番びっくりしたのは植え終わりがピッタリになるように、途中で条や苗間の間隔を自動で調整していたこと。とても欲しくなりました。」と話していました。

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