3月下旬から管内の梨農家で「花掛け」とよばれる梨の授粉作業が始まりました。
作業は細い棒の先に綿毛がついた「梵天」と呼ばれる道具で一花ずつ丁寧に行います。暖冬の影響で生育が進み、例年より10日程度早いスタートとなりました。
加須市騎西梨撰果所利用組合の加藤正夫さんは、「今冬は暖かい日が多く、剪定を行う際も着るものが一枚少なくて済むほど。この作業もだいぶ前倒しにとは思っていたが、まさか3月中に始めるとは。50年栽培する中でも初めて。」と驚いていました。
「この分なら撰果所の稼働も7月中になるのでは。」と予想する加藤さん。「私たちの梨を待っていてくれるお客さまのために、今年も美味しい梨に育てたい。」と意気込みを話しています。
2020.5月号