広報ほくさい
2025.9月号

ニュースストーリー

高温・イネカメムシ対策講習会とイネカメムシ広域防除

JAは7月9日、JA本店で加須農林振興センターとJA全農さいたまの職員を講師に迎え、水稲高温対策講習会を開き、水稲農家72人が参加しました。JA管内は6月から猛暑日が続き、水稲の高温障害が懸念され、イネカメムシの発生も予測されるため、今回初めて講習会を開きました。
初めに同センター農業支援部技術普及担当の大宅万喜子担当部長が、「今からできる水稲の高温対策」について説明しました。次に全農の上野敏昭技術参与が「斑点米カメムシの生態と防除」について説明。参加者はメモを取り真剣に聴いていました。
また、7月12日からJA管内でイネカメムシの広域防除がスタートしました。
加須市の北川辺地区と大利根地区は、無人ヘリ防除協議会が、また、加須市の加須地区、騎西地区と行田市、羽生市、鴻巣市の川里地区ではJAほくさいが申し込みの受付けをし、1728戸、2669ヘクタールを2回防除しました。
事前に散布日時を近隣や養蜂家などに周知し、委託業者が無人ヘリや農業用ドローンで殺虫剤の「スタークルメイトフロアブル」や「エクシードフロアブル」等を、周囲に注意しながら散布しました。
JA営農支援課の渡辺昌美課長は「散布料金を安価に設定することで生産者の経費負担を最大限考慮した。広域防除により、生産者の手取りアップに繋がれば」と話しています。

イネカメムシの防除について講義する全農さいたまの上野技師

無人ヘリでイネカメムシの防除をするオペレーター(羽生市で)