北川辺いちご部で「とちおとめ」の出荷が10月29日から始まりました。県内では最も早いスタートです。
同部は9人。1.3ヘクタールで同品種を栽培しており、このうちの2人が定植前の苗を低温施設で休眠させ、花芽の分化を進める「夜冷栽培」を導入しています。今シーズンは6、7月の長雨の影響で苗の成長が進まず、例年7月下旬に始める夜冷処理を8月上旬に行ったことで、平年より1週間程度遅い出荷となりました。部員の水野陽さんは「その分大粒に仕上がりました。近年で最も大きいのでは。」と喜んでいます。
同部の目標は1回目の出荷のピークを12月中旬に持ってくること。水野さんは「原油高でコストは上がる一方。栽培管理に細心の注意を払い、高単価の見込めるクリスマス前により多く出荷できれば。」と意気込んでいます。
2021.12月号